施術前に痛みの原因になっているであろう筋肉を説明したり、施術中に施術している個所の筋肉の名称、働きを説明しています。
ホワイトボードなどを使って説明するときもあります。時には自分が昔から使っている解剖学のテキストを持ち出すこともあります。
なぜそうするかというと、施術する前に色々と説明することで、施術に対する不安をなくしてもららいたい、というのが一番の目的です。
実は筋肉の場所、名称などを説明をすることにもう一つ狙いがあります。
施術を受けてもらうときに、ただ受けてもらうのではなく、今自分の体がどこを何のために施術されているのかを意識してもらうことで 、施術の効果が高まることを期待しています。 筋肉トレーニングにおいて、このことは重要視されていて、ダンベルを上げ下げするときに、ただ漠然とやるのと、鍛える筋肉を意識してやるのとでは効果が大きく違ってくることがわかっています。 この働きはマインド・マッスル・コネクション(MMC)と呼ばれています。 脳と筋肉を連動させる能力のことを言います。脳と筋肉を連動させることでより高い効果を得ることができます。 先日80代の方が腰痛でご来院されたときに、「腰の周り全体が痛い」とはじめはおっしゃっていましたが、説明をしていると「それ!その筋肉が痛いのよ」と一番気になるポイントがはっきりしたということがありました。このことは施術の成果にとても良い効果があり、施術する側にも、受ける側にも大きなメリットがあります。
「体が辛いんだよ」「話はいいから早くやってくれ」と思わずに、できるだけ短くわかりやすく説明しますので、少しのお時間、話を聞いていただけると嬉しいです。
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