ご来院の多い症状
頭痛・目の疲れ、後頭部の痛み
慢性的な頭痛、目の疲れは肩、首周りの筋肉の緊張によって神経が刺激されることで痛みが起こります。
現代の生活様式では、パソコンやスマホを長時間使用することが一般的となり、その影響で姿勢が崩れ、頭が前に出て猫背になりやすくなります。このような姿勢の不良は、首や肩にかかる負担を増大させ、結果として首コリや肩コリが生じ、頭痛を引き起こす原因となります。また、姿勢の歪みは血行不良を引き起こし、首や肩の筋肉が硬直して血管が異常に収縮したり拡張したりすることがあります。その結果、脳が過剰に反応し、痛みが発生するのです。
さらに、姿勢の悪化は筋肉にも悪影響を及ぼします。筋肉は体を動かす重要な役割を担っていますが、姿勢が崩れることで筋肉が硬くなり、柔軟性が失われます。これにより、体の動きが制限され、日常生活での体の使い勝手が悪くなるだけでなく、硬直した筋肉に負担がかかり、痛みが長引く原因となります。このような悪循環が続くことで、姿勢の歪みが定着し、痛みが慢性化してしまうのです。
● 緊張型頭痛
同じ姿勢を長時間続けることで、頭を支える筋肉や姿勢を維持する筋肉にたまった疲労物質が神経を刺激して頭痛が起こるとされています。夕方や仕事の疲れがたまるころに頭痛が起こりやすくなります。背中上部から後頭部までを覆う僧帽筋や自律神経との関係性が深いとされている首周りの筋肉をほぐすことで頭痛を和らげていきます。慢性的な頭痛が辛い方は20分コースでの施術を続けることをお勧めします。
● 目の疲れ、後頭部の痛み
目を酷使すると後頭部と首の背骨をつなぐ後頭下筋群という筋肉が硬くなります。後頭下筋群は目を使っているときに緊張状態になるので、長時間パソコンやスマホを見たりすることが硬くなる原因となります。後頭下筋群が硬くなると首が回しにくくなったり、首を動かすと痛みが出ることもあります。後頭下筋群は深い位置にあるので僧帽筋や頭板状筋といった首の筋肉でも浅い筋肉からじっくりほぐす必要があります。
● 首の凝りが自律神経に与える影響
首と自律神経の関係は非常に深いもので、首の状態が自律神経に大きな影響を与えることがあります。自律神経は、体の様々な無意識的な機能(呼吸、心拍、消化、体温調節など)をコントロールする神経系ですが、首には自律神経に関連する重要な構造が集まっているため、首の不調が自律神経に影響を与えることがあります。
首の中には、脳からの指令を全身に伝える重要な神経が通っています。特に「迷走神経」と呼ばれる自律神経が首に深く関わっています。迷走神経は、脳から直接伸びて、心臓や胃、腸など、内臓の働きに関与しています。この神経が首を通るため、首の不調や緊張が迷走神経に影響を与えることがあるのです。
また、首の背中側にある「交感神経」も自律神経の一部です。交感神経は、体がストレスや危険に対して反応する際に働く神経で、心拍数の増加や血圧の上昇を引き起こします。逆に、リラックスしているときには「副交感神経」が優位に立ち、体を休める方向に働きます。この交感神経と副交感神経のバランスが、首の状態に深く関係しています。
首のケアは自律神経のバランスを整えるためにも重要です。首周りの筋肉をリラックスさせることで、迷走神経や交感神経の働きが正常に保たれ、体全体の調和が取れやすくなります。
※上記はあくまで一例です。
カウンセリング、検査をして、一人ひとりの状態に合わせて施術を行います。痛みや、筋肉の緊張状態が強い場合は、2~3回の施術をお勧めします。